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小川先生ブログ㉗ (7月12日)

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小川先生ブログ27 (7月12日)

今回は算数を学習して行く中での気付きを幾つかのテーマで伝えさせて頂きます。

①かけ算九九を暗唱できることが出来る様になったら

算数が得意で応用・発展問題にも良い力を発揮している子との学習で、「算数の面白さ・美しさ」を学習する事が出来ました。
その一つとして、『かけ算九九の表から学ぶ』がありました。先ずは、縦軸に掛けられる数、横軸に掛ける数を記載した「かけ算九九表」を渡し答えを記入してもらいました。

スラスラと答えを求め終わった子に、「この表から、何か分かったことをまとめてみよう。」と問い掛けました。初めはどう答えたら良いか戸惑いの表情。
「答えが一つしかないものに◯を付けてみよう。」と投げ掛けると、
(1)(25)(49)(64)(81)と印をつけ始めました。
そして、「あっ!」と
同じ掛ける数と掛けられる数を掛けた答えに印が付けられた事に気付いたのです。(1✖️1・5✖️5・7✖️7・8✖️8・9✖️9)
そして、その他の答え(4)(9)(16)(36)は、他にも2つずつ答えがあり、奇数個(3)個の答えがあることがわかりました。それ等にも違う印を付けると、同じ数を掛け合わせたところに印がつけられ、その数を対象の軸にして折り曲げると表を線対称の図形として捉える事が出来ました。

印を付けなかった答えはどんな仕組みになっているかも考察出来ました。

色とりどりの異なった色で塗られた表から『数の美しさ』『算数の楽しさ』を感じ取ってくれたのではないかと思います。

低学年のうちは、特に感覚を育てる事を意識して指導する事が重要と考えます。

②外部テストの誤答見直しをする中で

ある子との学習では、与えられた時間があまりにも早く過ぎ去るのを感じます。

問題文を読みながら必要事項にアンダーラインをしたり図式化してポイントを抑えるだけで反応があるんです。
「先生、どうして?」「あーそうすれば良いんだ。」と、私の説明を通しながら、自己分析をし自らの力で正解に導こうとする力が身に付いているので、単純に私の声を全てと思わないで考え方の一つとして捉え、その子の思考と照らしながら見直しをしている点が素晴らしいです。

導き方は多様ですよね。
答えを導き出すまでの過程をじっくり考えることや他の考え方を取り入れてようとする思考が育つことから算数の面白さを感じ取っていくことでしょう。

③定規と物差しの違いは

筆算を行わせる中で、鉛筆と定規を必ず持つように声を掛けています。フリーハンドで書いてもバツにはされませんが、あえて間違えをするような書き方をしている子には声掛けをしたいですね。  

ある子は、線の長さを測る方法・書き方に上手く対応できない要素が見受けられました。線が曲がってしまったり、筆圧が変わったりしてしまうんです。
線を引く時に必ず(0)をスタート地点としようとする子がいますが、線を引いたり、計ったりするのに「0」を常に起点としなくても良いですよね。
定規の中央に軽く三指を置き力まずに点と点を結び合わせるように引けるようになると良いです。
2点の間の長さを測る時に、どこから何cmか判断すれば良いわけですから、(0から何cmでなくても、定規の5cmの印から何cm)と測れば良いのです。応用力を発揮したいですね。どこを起点としても長さを測りとることが出来ます。
 
子どもは、本来、探究心を備え、知っていこう!追求していこうとする力を備えています。そこに気付き、育てていきましょう。

誰しもが「可能性の鍵を持っています。」

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