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小川先生ブログ㉚(8月2日)

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小川先生ブログ㉚(8月2日)

コロナウイルスの感染者数はまだまだ増加影響にあり、秋から冬にかけて見通しの立たない状況が生まれるのではないかと危惧します。
そのような状況でも経済は回さなくてはいけませんし、各学年に応じて指導すべき教科内容、行事や特別活動を通しながら社会性や人間力を育てていかなければなりません。
そのような状況下で考えなければいけないのが『評価』の在り方についての考え方です。

文部科学省は「家庭学習の成果を学習評価に反映することができる」とする特例の通知を出しています。つまり、休業中に学校から出された課題の提出と小テストなどにより結果を評価していくことが可能なのです。
神奈川県では、家庭学習の取り組み状況で(努力を要する生徒)には、適切な補助指導を加えた上で評価していくよう各学校に要請したようです。実技や実験を伴う学習への対応も苦慮しています。
オンライン授業でも検証できない領域がありますので、年度を超えてでも対応できるシステムを考えていかないと経験しないで知識だけが先行することになってしまいます。

高校3年生にとっては1学期の成績も極めて重要となっていきますが、全都道府県の現状・歩みが違う中で従来通りの形態で対応できるのか疑問が残ります。「評価」する事に重きを置き、従来指導すべき内容がなおざりになってしまったら本末転倒です。
未履修の単元が一つでもなくなるよう学校現場で創意工夫を重ねていき、適切な評価法で対応してもらいたいと思いますし、評価はいつでも出来るのです。

三年生の一学期の成績を出す事が難しいケースを考慮して、二年生までの成績を参考対象とすることを検討している学校もあるようです。豪雨災害に見舞われた九州地方の方にとっては進路の話をする様な段階ではないとの話も耳にします。

評価は、「相対評価」・「絶対評価」・「到達度評価」・「個人内評価」と分類されますが、学習への取り組みが各個々人異なっていた今に於いて、学級や学年での順位制が成り立つでしょうか。
今!の評価はあくまでも個人がどのような取り組みの中で、どのような項目・単元に於いて理解を深めることが出来ているか、努力を要する課題がこのような分野で見られる。と言った絶対評価・到達度評価で判定をしていき、各人の努力を認めながら個人内評価を導入していく方向で考えていけば良いでしょう。

私立小学校受験も10月から始まります。
試問内容は各学校独自の判断で作成されていきますが、従来通りの試問はなかなか難しいのではないかと思います。ある校長が、塾での説明会に出席されて、「昨年の試問内容で失敗したのがあります。絵を描かせる問題で、指示者が「ヨーイ、ドン」と言ったらどんなイメージの風景を思いますか。頭に浮かんだ絵を描いてみましょう。」
と言った内容だったようですが、
「ヨーイ!ドン!で運動会のイメージの絵を描いて欲しかったのですが、子ども等は(ヨーイ)という言葉を試問上での合図と勘違いして〔花火〕の絵や〔タイコ〕の絵を描く子がいました。もちろん[❌]にしましたよ。」
と笑いながら話されたとのこと。これが真実ならばとんでもない。こんな説明を耳にして笑われた保護者の方がおられたでしょうか?
どの様にでも取られる試問内容であったとするならば採点から除くのも一つですし、花火やタイコの絵を描いた子も評価すべきだったでしょう。

評価より、〔しなければならないこと・ねばならぬこと〕に眼を向けて、子ども等の意識改革に取り組んでもらいたいと願います。

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