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小川先生ブログ57(2月7日)

小川先生ブログ57(2月7日)
 
神奈川県・東京都の私立中学校の入学考査もほぼ落ち着いてきたと思いますが、新型コロナウイルスの影響を受けて、学校での生活もなかなか落ち着かず入学考査対策も充分でなかった子も多くいたのではないでしょうか?お疲れ様でした。
 受験生・保護者の方々は入学考査までの過程で何を学ばられたのでしょうか
 ある保護者は、
「試験会場入り口で、娘は『楽しんでくるね!』と笑顔で言うと、振り返ることもなく会場に入って行きました。3年間、遊びたい気持ちをコントロールしながら目標に向かってきて、その間にこんなに成長したんだなあと見送りながら泣けてきました。」
と、おっしゃっていました。
 中学入学考査に向けて懸命に学習力を高めるだけではなく、精神的な面でも鍛え育つことが出来て、自立心をきちんと身につけていくことが出来たのです。親離れより、子離れのほうに若干時間差が生まれてきますね。保護者の皆さん、お子さんの成長は早いですよ。
 
 私の卒業生からも朗報が入りました。
「無事終了です。子どもの受験が無事に終わりました。第一志望校から合格を頂き、準備していたよりも早い日程で終えることができました。『今がある理由を振り返り、奢ることなくこれからも一生懸命に過ごしていこう。』といったようなことを子どもに伝えました。そして、感染や勉強の不安もあった筈ですが1月も全て小学校に登校したことはたくさん褒めてあげましたよ。」
と、
どのような状態であっても感染予防に努めつつ通学したことは素晴らしいことですね。反面、保護者としては不安要素の一つだったのではないでしょうか。
 通学途上・学校での休み時間などで感染することを考慮して自宅学習に切り替えるご家庭もあったかと思います。しかし、子どもからしてみると、普段通りの生活が安心感を高めます。友だちと一緒に遊び・語らい・学び合う環境を守りながら生活することにより、入学考査当日も安心感を高めて臨むことができるのです。入学考査は成長過程の一通過点としての捉え方です。
 
 兎も角、今年の受験生は、コロナウイルス関連で勉強体制が整わなかったり、生活環境が変わってしまい、たいへんだったと思います。まだ12歳の子が、いろいろな規制・変化に対応しつつ、自分の将来を見据えて試験に臨んでいったのです。希望通りに進学する子もいたでしょうが、思い通りの結果が得られなかった子もいます。ここがゴール地点ではなく、スタート地点に立つんだということを忘れないで欲しいです。そして、何よりたいせつなのは、中学受験で何を学び、どんな宝物を心に刻むことが出来たかが問われます。この宝物を磨き育てるのは、自分の意志です。
 
 ある日、ソフィアキッズ大倉山の保護者様とこんなお話をする機会がありました。
「最近、日記を書く習慣が身に付いて来て、語彙も増えたし、表現力も育って来たように思うんですよ。親バカですかね。・・・
と、照れながらもお子さんの成長を手放しに喜ばれる姿、とても嬉しく思いました。そして、学校でも認められた様子の一つを紹介してくださいました。
「国語でも褒めていただけることが出来、自信を持ったようなんです。」
と話は弾み、お子さんが書いた『詩』を見させて頂けました。2年生の作品です。
『ザリガニつかまえた』
 ザリガニに後ろから
 しんちょうに 近づいた
 
 すばやく ザリガニをつかんで
 シュッと かごに入れた
 
 さわったら
 ざらざらしていた
 
 えさをあげた
 食べてくれた
 
 うれしいな
 たのしいな
 
 ザリガニに近寄り捕まえようとする作者の気持ち・仕草、そしてザリガニを捕まえた時の喜びや初めてザリガニを触った時の感触をとても上手にまとめた良い作品ですね。ゆっくり味わいながら、その世界に自然と吸い込まれていきました。
 幼き頃から感性を育てていきましょう♪♪♪育て方も固有であり、育ち方も固有です。
 どのような進路を歩ませていくかは、その子なりの成長する姿を追いながら、本人の意思を重視しながら考えていきましょう。・・・素地・土台づくり・・・

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