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小川先生ブログ58(2月14日)
小川先生ブログ58(2月14日)
幼き頃から経験値を高めながら、脳力を高めていくことは必要なことです。
ソフィアキッズ大倉山のある保護者の方は、
「今から机の前にがっつり座らせて知識量を増やすことよりも、思考力を高められていけば良いかな!と考えています。」
とおっしゃっていました。とても良いお考えですね。
まだ低学年のうちは特に思考力・感性を高めていくことに重きを置くことから学習力を自然と身に付けさせていきます。
子どもの学習欲・学習力を如何に高めていくのか子育ての中での課題です。その子なりに学びの形はそれぞれ異なります。お子さんが今、何に興味を持ち達成感を味わおうとしているのかその子なりの姿を追いながら子育てに活かしていかなければなりません。他の子と比べるのではなく、目の前にいる我が子の『育ち・今』から対応策を練っていかなければなりませんね。保護者の『学び』です。保護者の押し付けではお子さんの心に響かず『無』の重ね合いになってしまいます。
ある日、目標時間を自ら設定して学習に取り組んでいる子どもがいました。
「皆んな勉強終わったの?」
と、学習が終わり和室で愉しげに遊ぶ他の子の姿を気にはするものの、懸命に『本日の課題(本人と保護者で決めた課題)』の問題に取り組む姿はとてもしっかりとしていました。まだ低学年生ではありますが、問題解決能力も順調に育てられていて、線分図を描きながら解く姿も見られました。
複雑な問題に頭を掛けている子には、具体的に分かりやすくヒントを与えてあげることが重要です。(低学年課題)
「ボールが12個入る箱があります。箱には7個のボールが入っていました。何個か使ったので新しく9個のボールを買いましたが、2個入りませんでした。ボールを何個使ったのでしょう。」
このような問題では、文の初めと終わりに気をつけさせましょう。(文の終わりから解明していく考え方は、『迷路』の解法に使えます。・・・余計なつぶやき)
①12個ボールが入る箱 ◯◯◯◯◯ ◯◯◯◯◯ ◯◯
②7個のボールが入っていた ●●●●● ●●◯◯◯ ◯◯
と、文の初めの様子を視覚的に捉えさせます。
④次に買った個数と箱の中に入れることができたボールの個数に着目させましょう。
●●●●● ●●◯◯◯ ◯◯
↓ ↓
9個買って2個入らなかったので、
9ー2=7 7個入れることができましたね。
●●●●● ●●◯◯◯ ◯◯
●●●●● ●●
⑤上図の●が重なっている部分が、◯になっていた訳です。ですから、答えは2個となります。
⑥以上を式に表していくと、
12−7=5
9−2=7
7−5=2
と容易に答えを導き出していけます。
※何個か使った!イメージを膨らませながら考えていけば求めていくことができます。式に表すことが苦手な子もこのような動作を繰り返していくことにより定着していきます。
ある子は、物語文を読みながら、本文に線を引き設問の答えを導こうとしたり、わからない言葉が出て来たら、進んで国語辞典を引きながら意味を調べていく姿もあり、とても嬉しくなりました。将来、必要となる自己解決能力の素地づくりがしっかりと出来ていますね。
中には、答えを見ながら解答欄に書き写していたり、掛け算九九の学習が始まったばかりで苦手な段があるのでしょうか、かけ算九九表を見ながら答えを書こうとしている子に、
「自分で考えないとダメだよ。」
と、声を掛けてくれる子もいて、頼もしくも思えました。
今から楽を覚える癖を付けると今後の学習・生活に影響を及ぼします。時間が掛かってもゆっくり考えていくことは重要です。脳に刺激を与えてさせていきましょう。
コロナ禍での中学入学考査は、かなり辛かったのでしょう。
「次は大学受験か?」
と有名私立中学校に合格をされましたが、直ぐに6年後の己の姿を見ていました。
この言葉は深いですね。もう受験はしたくない思いがあるものの将来を見据えて意思を強固にする姿が表現されています。
今までは保護者の思いも影響されていたと思いますが、大学受験は本人の意志が全てです。これからの歩みが楽しみです。
子ども等との関わりの中から学ぶべき点が多くあり、感謝の一語です。
(ソフィアキッズ大倉山) 2021年3月19日 16:10